4再発した場合について
中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL)が再発した場合はどうしたらよいですか?
標準的な治療は確立しておらず、初発時治療の内容などを考慮して治療法が選択されます。
PCNSLでは、いったん治療の効果があらわれた場合でも再発することがあります。また、脳だけでなく全身にリンパ腫が広がることもあります。
再発した場合の標準的な治療法は確立していませんが、これまでに実施した治療法などをふまえて治療方針が検討されることが多いようです。
例えば、初期治療によってしばらく良い状態が続いていた場合は、同じ化学療法をもう一度試したり、放射線治療を行っていない場合は、再発時に実施したりするなどの方法があります1)。
PCNSLの治療法は進歩し続けています。新しいお薬が臨床治験として使用できる場合もあります。患者さんによって選択できる方法はさまざまですので、主治医とよく話し合って、納得して治療やケアを受けるようにしましょう。

- 参考文献
- 1)日本脳腫瘍学会(編):脳腫瘍診療ガイドライン2019年版, 金原出版
- 監修:
- 埼玉医科大学国際医療センター
脳脊髄腫瘍科 教授
三島 一彦 先生