あなたと一緒に、がんと向き合う

がんと新型コロナウイルス
~感染拡大下における留意点~

総合監修の先生からのメッセージ

中川 和彦 先生

中川 和彦
近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 主任教授

1983年熊本大学医学部卒。国立がんセンター中央病院内科、近畿大学腫瘍内科などを経て、2007年より現職。がんの新薬、分子標的薬などの臨床試験に積極的に取り組み、日本における質の高い腫瘍内科の確立を目指す。多施設共同臨床試験グループである西日本がん研究機構の理事長でもあり、日本肺癌学会理事でもある。

新型コロナウイルス感染症の流行下、闘病を続けるがん患者さんやそのご家族には、心穏やかではない、不安な気持ちに苛まれていらっしゃる方も多いかと思います。そんな中、できる限りの“コロナ対策”をして、より満足度の高い生活をしていくことが求められているのではないでしょうか。

がん患者さんが何のために治療を行っているのかと言えば、『普通の生活をできる限り長く送っていただくため』であることが多いです。新型コロナウイルス感染症の流行を受け、医療者は治療状況や病状と社会情勢を考慮し、感染のリスクと治療の恩恵・不利益を天秤にかけ、治療方法や通院期間などを調整しています。医療者を信頼していただくとともに、日々情報が更新される新型コロナウイルス感染症に対して、必要以上に心配して行動を制限することがないよう、この冊子を手に取り、正しい情報を習得していただきたいと思います。そして、可能な限り日常生活を楽しんでいただく、その一助になることを望んでいます。