がんになったらどうして食べてくれないの? まんがでわかるがん悪液質の話
がん悪液質の症状に悩む夏川さん親子の日常を描いた漫画形式のショートストーリーです。
まとめ
がん悪液質とは
がんによる新陳代謝の異常によって、栄養の消費量が激しく増加し、筋肉までも生命維持のために使ってしまっている状態をいいます。その結果、体重(特に筋肉量)が減少します。1)2)
こんな症状に心あたりはありませんか?
- 食欲がなくなってきた
- 体が疲れやすくなってきた
- 歩くのがしんどい、わずかな段差に足が引っかかるようになってきた
- 体がだるいと感じる
- 体重が減ってきた
1つでも当てはまる方は、「がん悪液質」という状態かもしれません。
がん悪液質がもたらす悪循環
体重が減ってきたり、食欲がなくなってくることは生活の質に影響したり、抗がん剤の効果を弱めることもあります。3)4)
心あたりがある場合は、近くの医療従事者に相談しましょう。
- 1)EPCRC. Clinical practice guidelines on cancer cachexia in advanced cancer patients with a focus on refractory cachexia:European Clinical Guidelines 2011.
- 2)特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会. 終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン2013年版.
- 3)乾 明夫. 癌と化学療法. 2005; 32: 743-9.
- 4)Takayama K, et al. Support Care Cancer. 2016; 24: 3473-80.
(2024年6月作成)