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すれ違う心~患者さんとご家族の思い~
お互いの気持ちを知っておくとよいでしょう
食べることは生命の基本です。だからこそ、がん患者さんの「食べられない(食欲不振)」、「やせていく(体重減少)」を目の当たりにすると、ご家族は強い不安やストレスを感じます。ご家族は患者さんを気遣うあまり、伝えたいことが伝えられなくなったり、患者さんは家族に余計な心配をかけまいと、伝えたいことをがまんしたりするなどして、家族間でコミュニケーションのすれ違いが起こります。お互いのどのような気持ちがすれ違いを起こしてしまうのでしょうか?知っておくとよりよいコミュニケーションにつながるでしょう。
よりよいコミュニケーションのために、素直に伝え合いましょう
家族ががんになったときは患者さんとご家族とが互いに思いやる気持ちが強いほど、言いたいことを吞み込んだり、がまんしたりする場面が増えてしまいます。しかし、それでは長い療養生活を乗り切ることはできません。まずはお互いに素直な気持ちを伝え合うことが大切です。また、家族間だけで解決しようと悩まず、看護師やがん相談支援センターのソーシャル・ワーカーなどの医療チームにもぜひ相談してください。同じ経験があるがん患者会のメンバーにサポートしてもらってもよいでしょう。よりよいコミュニケーションのために、お互いの気持ちに耳を傾け、伝え合うことから始めてみてください。
- 監修:
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京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学
教授 髙山浩一先生
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京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学
(2024年6月作成)