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「がん悪液質」の特徴的な症状
がんと体重減少の関係
「がんになると痩せる」ということをよく耳にすると思います。がんになると痩せるのは仕方がないことと思っていないでしょうか。
体重の減少は、がんの治療や生活の質にも影響を及ぼすため1)、できる限り体重を減らさないことが大切となります。
体重減少の原因の1つが「がん悪液質」
がんの治療を行っていく中で体重が減る原因は、大きく分けて2つあると考えられており2)、その一つの原因が「がん悪液質」です。
「がん悪液質」は、食べていても体重が減っていきます。
「がん悪液質」と聞くと、怖いイメージを持つかもしれませんが、ただ怖がるだけではなく、どのような病態なのかを正しく理解することが大切です。
今回は、静岡県立静岡がんセンターの内藤立暁先生に、なぜ体重が減ってしまうのか、「がん悪液質」とは何か、日頃どのようなことに気を付ければよいのか、について解説いただきました。
ぜひご覧ください。
- 1)Martin L, et al. J Clin Oncol. 2015; 33(1): 90-99.
- 2)日本がんサポーティブケア学会ほか 監修: がん悪液質ハンドブック「がん悪液質:機序と治療の進歩」を臨床に役立てるために, p8, 2019.
(2023年5月作成)