がんで「食べられない」のは、なぜ?

様々な原因で「食べられない」状態になります

「食べられない」という症状の背景には、「がん細胞が食道や胃、腸などの消化管を圧迫している」、「抗がん剤の副作用」、「不安やストレス」、など様々な原因があります。このほか、がん細胞からつくり出される物質により代謝異常が起こり、食べられなくなる「がん悪液質(あくえきしつ)」という病気も原因の一つです。このような原因が一つであったり、いくつも重なったりして「食べられない」という症状が起こります。あなたの「食べられない」原因をしっかり調べて、適切な治療や対応を行うことで、食べられるようになる可能性があります。

「食べられない」の主な原因

  • がんによる消化管への圧迫
  • 抗がん剤治療の副作用
  • 不安やストレス
  • がん悪液質

【コラム】「食べられない」ってどのような感じ?

一口に「食べられない」といっても、自覚症状は一人ひとり違います。例えば『食べたくない』、『少し食べるとすぐにお腹がいっぱいになる』、『味がしない』、『口の中がしみる』、『食べ物のにおいで吐き気がする』、など様々です。「何か食欲がないな」と気がついたときは放っておかず、主治医や看護師など医療者に相談してください。
各症状、その対策については、次のリンクをご参照ください。

味がわからない

参考:
  • がん患者の症状 まるわかりBOOK,照林社,2018年:田村和夫 他
  • がん悪液質:機序と治療の進歩, 2018年:日本語版監訳 日本がんサポーティブケア学会 Cachexia部会, 内藤立暁