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3PCNSLの治療

放射線治療とは、どのような治療法ですか?

リンパ腫は放射線に弱いがんです。中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL)の場合、化学療法を行った後に放射線を脳全体に照射する全脳照射を行うことが一般的です(眼にも病変がある場合は眼球を含めて照射します)。

高齢者では、化学療法がよく効いた場合は放射線の照射量を減らすか、放射線治療をせずに経過を観察することがあります。これは放射線治療による副作用(認知障害など)をなるべく避け、QOL(Quality of Life:生活の質)の維持を図るためです1)
放射線治療には、4つのパターンがあります1)

地固め照射

化学療法がよく効いた場合に、再発を遅らせて生存期間を延ばすことを目標に行います。

救済照射

化学療法をしてもあまり効果がみられなかった場合や再発した場合に行います。初発時に脳全体に照射をしていない場合には、脳全体に行いますが、すでに初発時に脳全体に照射されている場合には局所的に照射を行うことがあります。地固め照射より強めの線量を照射することが推奨されています1)

代替治療

何らかの原因で化学療法ができない場合に、代わりとして放射線治療を行います。救済照射と同等か、それ以上の線量を照射することが推奨されています1)

緩和照射

リンパ腫の消失を目的とせず、症状を緩和するための放射線治療が行われることがあります。

  • 参考文献
  • 1)日本脳腫瘍学会(編):脳腫瘍診療ガイドライン2019年版, 金原出版
監修:
埼玉医科大学国際医療センター
脳脊髄腫瘍科 教授
三島 一彦 先生