あなたと一緒に、がんと向き合う

3PCNSLの治療

化学療法とは、どのような治療法ですか?

化学療法は、注射薬、内服薬などで抗がん剤を全身に行き渡らせてがん細胞の増殖を抑えたり、消滅させたりすることを目的として行われる治療です。

抗がん剤(葉酸代謝拮抗薬)

細胞が分裂して増殖していくときにはDNAの複製や合成が必要になります。葉酸代謝拮抗薬は、このDNA複製・合成に必要な葉酸代謝酵素の働きを阻害します。このため、がん細胞の増殖を抑える作用が期待できます。

点滴をしている患者さん

抗がん剤(併用療法)

葉酸代謝拮抗薬の大量投与に加えて、他の抗がん剤が併用されることがあります1)
PCNSLでは、分子標的薬、アルキル化薬、植物アルカロイド、代謝拮抗薬といった抗がん剤が使用されています。これらは主に細胞が分裂して増殖していくときに必要なDNAやタンパク質の複製・合成を妨げることで、がん細胞の増殖を抑えます。

自家幹細胞移植を伴う大量化学療法

大量の抗がん剤でがん細胞を消滅させ、がん細胞を消滅させた(大量化学療法)後、あらかじめ採取した自分の幹細胞を体内に戻す(自家幹細胞移植)治療を併用します1)
初発、再発ともに治療法の臨床試験が試みられています。

ステロイド

手術後など一時的にステロイドの投与が行われることもあります。この治療法はがんを小さくし、症状を緩和させることが期待できます。しかし、効果は一過性であり、ステロイドのみで治すことは難しいとされています1)。また、診断を確定する手術前に使用すると、正確にリンパ腫の診断ができなくなることがあります。

  • 参考文献
  • 1)日本脳腫瘍学会(編):脳腫瘍診療ガイドライン2019年版, 金原出版
監修:
埼玉医科大学国際医療センター
脳脊髄腫瘍科 教授
三島 一彦 先生