原発不明がんの治療方法は、がんの広がり方やがん細胞の組織型などから、「特定の治療法があるグループ」と「それ以外のグループ」に分けられます。
「特定の治療法があるグループ」は、原発不明がん全体の15~20%を占めるとされ、このグループに当てはまる患者さんについては、外科手術や放射線療法を含め、個々の状態に応じた治療法を行うことが勧められています。
「それ以外のグループ」の患者さんについては、年齢や全身状態、診断時に推定される原発巣などを考慮したうえで、お薬による「薬物療法」や症状を和らげることを目的とした「緩和ケア」が行われます。
どちらの場合も、原発巣を調べるための過剰な検査で治療開始の時期が遅れないことが大切で、長くても1ヵ月以内には治療を開始することが望ましい、と考えられています。