3原発不明がんの治療

治療法には、どのようなものがありますか?

原発不明がんの治療法は、薬物療法による全身治療が中心となります。また、特定の治療法があるグループについては、手術や放射線療法による局所治療が行われることも多くあります。

がんの治療法には、局所治療である「手術」や「放射線療法」と、全身に作用する「薬物療法」があります。
転移によって見つかる原発不明がんでは、がん細胞が全身に広がっている状態と考えられるため、「薬物療法」を中心とした治療が進められます。また、骨への転移によって痛みが生じるような場合は、「緩和ケア」を目的として放射線療法が行われることもあります。
特定の治療法があるグループの患者さんでは、手術、放射線療法、薬物療法の中から、単独または組み合わせた治療が選択されます。

原発不明がんで使われる主な治療法

原発不明がんで使われる主な治療法
国立がん研究センター 希少がんセンター「原発不明がん」より作成
監修:
千葉大学大学院医学研究院 臨床腫瘍学 教授
滝口 裕一 先生

(2024年1月作成)