悪性中皮腫を引き起こすアスベスト
私たちが異物を取り込んでも、通常は、咳や痰、粘膜の働きなどによって異物は排出されます。ところが、アスベスト繊維は、髪の毛の5,000分の1程度と極めて細く、飛散すると空気中に浮遊しやすいうえ、丈夫で変化しにくく分解もされません。このため、アスベストが体内に取り込まれると呼吸や血流に乗って体内に溜まり細胞を刺激し続けます。こうした長期に続く慢性的な刺激が、悪性中皮腫を発生させる要因になると考えられています。
アスベストにさらされた可能性が高い方
アスベストへの曝露は、職業として直接アスベストを扱う職業に従事していた方や同居していたご家族のほか、アスベストを扱う作業所の近くで働いていた方、近くに住んでいた方なども可能性があります。
-
アスベストを扱う職業に従事していた方(例)※
- ・港湾労働に従事していた方
- ・建設業の方
(アスベストの吹き付け・解体工事など)
- ・電気配線業の方 など
- アスベストを扱う作業所の近くで働いていた方※
- アスベストを扱う作業所の近くに住んでいた方 など
※同居していたご家族も含まれます。
厚生労働省のホームページに詳しい解説があります。
石綿にばく露する業務に
従事していた労働者の方へ