3悪性中皮腫の治療について

薬物療法とは、どのような治療ですか?

薬剤を使って、がん細胞の増殖を抑える治療法です。
悪性中皮腫の治療では、病気の進行を抑えてよい状態を長く保つことを目指します。

薬物療法は、進行した悪性中皮腫に対する中心的な治療法です。手術や放射線などの局所的な治療と異なり、薬物療法は、点滴などの方法で薬を体内に行き渡らせ、体内に広がったがん細胞の増殖を抑える働きがあります。
実際の治療法は、治療の目的や患者さんの病状などを考慮し、薬の有効性と安全性の両方を考えて慎重に決めていきます。詳しい治療法については、担当の医療者から説明を受け、わからないことがあれば確認するようにしてください。

点滴をしている患者さん
国立がん研究センター がん情報サービス「悪性腹膜中皮腫/悪性心膜中皮腫/悪性精巣鞘膜中皮腫/薬物療法 もっと詳しく」
監修:
兵庫医科大学医学部 呼吸器・血液内科学 主任教授
兵庫医科大学病院 呼吸器内科 診療部長 がんセンター長
木島 貴志 先生

(2023年11月作成)