中高年の男性に多く、喫煙や飲酒との関わりが大きいがんです。
一般的に、頭頸部がんは50歳代から60歳代に診断されることが多く、中高年の男性に多いがんです。ただし、がんの種類によっては、若い方や女性での発症がみられるものもあります。たとえば上咽頭がんでは、20~30歳代での発症がみられますし、下咽頭がんのうち一部のタイプでは、鉄欠乏性貧血との関連性が指摘されており、女性に多い傾向があります。
頭頸部がんは、喫煙や過度の飲酒を続けることで発症する危険性が高まることが知られています。また、ヒトパピローマウイルス(HPV)やEBウイルスなどによるウイルス感染が、発症に関わっていることも知られています。
日本臨床腫瘍学会編:新臨床腫瘍学 改訂第5版, p400. 南江堂, 2018
- 監修:
- 国立がん研究センター東病院
副院長 頭頸部外科
林 隆一 先生