3頭頸部がんの検査と診断
どんな検査が必要ですか?
視診や触診、組織診をもとに診断を確定します。がんの広がりの程度を調べる画像検査も行われます。
頭頸部がんの検査では、「視診」や「触診」を行って、患者さんの状態をよく確認します。のどの奥など見えないところは、内視鏡(ファイバースコープ)などの器具を使って、細部までよく観察します。
疑わしい組織の一部を採取し(生検)、顕微鏡でがん細胞の有無や細胞の種類などを詳しく調べます(病理検査)。頭頸部がんは、「
さらに画像検査(CTやMRI、

診断に必要な検査

頭頸部癌診療の最前線, p7. 中山書店, 2013
主な画像検査
検査の種類 | 特徴 |
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上部消化管 内視鏡検査 | 内視鏡で食道や胃などの内部を直接観察する検査です。 食道などに生じる重複がんの確認などにも用いられます。 |
頸部超音波検査 | 超音波の反響を利用して、腫瘍の位置や大きさ、分布などを調べます。 |
胸部X線検査 | 肺への転移や、肺がんの有無などを確認するスクリーニング検査として行われます。 |
CT検査・MRI検査 | CT検査ではX線を、MRI検査では磁気を利用して体の断面を描き出し、がんの広がりや大きさを調べます。 |
がん細胞が、ブドウ糖を多く取り込む性質を利用して、がんの広がりを調べる検査法です。治療後に再発の有無を調べる検査などにも用いられます。 |


- 監修:
- 国立がん研究センター東病院
副院長 頭頸部外科
林 隆一 先生