視診や触診、組織診をもとに診断を確定します。がんの広がりの程度を調べる画像検査も行われます。
頭頸部がんの検査では、「視診」や「触診」を行って、患者さんの状態をよく確認します。のどの奥など見えないところは、内視鏡(ファイバースコープ)などの器具を使って、細部までよく観察します。
疑わしい組織の一部を採取し(生検)、顕微鏡でがん細胞の有無や細胞の種類などを詳しく調べます(病理検査)。頭頸部がんは、「扁平上皮がん」と呼ばれる組織型が最も多く、約9割を占めています1)。
さらに画像検査(CTやMRI、PET-CT検査)を使って、がんの広がりや転移の有無などを確認し、病期を判定します。

診断に必要な検査

1)日本臨床腫瘍学会編:頭頸部がん薬物療法ガイダンス 第2版, p8. 金原出版, 2018
頭頸部癌診療の最前線, p7. 中山書店, 2013
主な画像検査
CT検査(イメージ図)臨床頭頸部癌学 改訂第2版, p68-70. 南江堂, 2022
監修:東京医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野 主任教授
塚原 清彰 先生