頭頸部がん トップ 1 頭頸部がんについて 頭頸部がんとは、どんな病気ですか? 頭頸部がんは、どのような人に多いですか? どのような症状が現れますか? 2 頭頸部がんの病期 病期(ステージ)とはなんですか? どのように決められますか? 3 頭頸部がんの検査と診断 どんな検査が必要ですか? 4 頭頸部がんの治療方針 治療方針は、何をもとに決められますか? 治療法には、どのようなものがありますか? 5 頭頸部がんの手術 頭頸部がんの手術について教えてください 頭頸部がんの再建手術について教えてください 6 放射線療法について 放射線療法とは、どのような治療法ですか? 放射線療法を受けるにあたり、日常生活で注意することはありますか? 7 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 8 薬物療法の副作用とケア 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 9 再発した場合について 再発した場合は、どうしたらよいですか? 10 治療後の経過観察について 治療が終了したあとの検査について教えてください 11 確認ポイント 頭頸部がんの治療を受ける前に知っておきたいこと①について教えてください 頭頸部がんの治療を受ける前に知っておきたいこと②について教えてください 6放射線療法について 放射線療法を受けるにあたり、日常生活で注意することはありますか? 頭頸部がん 放射線療法 症状・副作用対策 放射線治療による粘膜炎で、口の中が荒れたり、食事の際に違和感や痛みが出現する場合があります。 日常生活でのセルフケア 口の中の粘膜に対するケア 口や喉の粘膜に負担をかけないように、食事や水を飲むときは、ゆっくり噛んで、飲み込むときの1回量を減らしましょう。 食事は、粘膜を刺激しないように、かたいものや熱いもの、辛味の強い刺激物は避けましょう。 毎食後にやわらかい歯ブラシで歯をみがき、口の中を清潔にしましょう。 こまめにうがいをして、乾燥を防ぎましょう。〝ガラガラうがい〟は誤嚥ごえんを招く危険があるので〝ぷくぷくうがい〟を心がけましょう。 お酒やタバコは、厳禁です。 放射線を当てた部位の皮膚炎に対するケア 摩擦まさつなどの刺激を避けることが大切です。照射した部位をゴシゴシこすらないようにしましょう。 かゆみやひりひりした感じがある場合は、冷たいタオルなどで冷やすと症状が軽快することがあります。 食事をするときのケア 粘膜を刺激しないような食事や飲水を心がけましょう。 よく噛み、少量ずつ口の中に入れて、ゆっくり飲み込みましょう。 やわらかくてのどごしのよい食事をとるようにしましょう。(例:水分の多いおかゆやスープ、ヨーグルトやゼリー、豆腐など) 高齢の方には、誤嚥を防ぐために、とろみをつけた調理の工夫をし、薬を飲むときには服薬ゼリーなどを使うこともおすすめです。痛みが強い場合は口腔内保護剤や鎮痛剤もありますので、医師や看護師にご相談ください。 口腔ケアのすすめ 口の中を清潔に保つことは、手術後の感染などの合併症の発生を抑えたり、放射線治療中・治療後の合併症を予防するうえでもとても大切です。 唾液腺に放射線が当たると、唾液の分泌が悪くなることがあります。唾液が少ないと虫歯ができやすく口腔内も不潔になりますので、治療前から歯科医を受診するようにしましょう。そして、治療後も継続して診察を受けるようにしましょう。 臨床頭頸部癌学, p236-241. 南江堂, 2016 国立がん研究センターがん情報サービス「放射線治療の実際」 頭頸部がんの化学放射線療法, p156-161. 日本看護協会出版会, 2015 監修: 国立がん研究センター東病院副院長 頭頸部外科林 隆一 先生 (2023年4月作成) 放射線療法とは、どのような治療法ですか? 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 頭頸部がん トップに戻る