頭頸部がん トップ 1 頭頸部がんについて 頭頸部がんとは、どんな病気ですか? 頭頸部がんは、どのような人に多いですか? どのような症状が現れますか? 2 頭頸部がんの病期 病期(ステージ)とはなんですか? どのように決められますか? 3 頭頸部がんの検査と診断 どんな検査が必要ですか? 4 頭頸部がんの治療方針 治療方針は、何をもとに決められますか? 治療法には、どのようなものがありますか? 5 頭頸部がんの手術 頭頸部がんの手術について教えてください 頭頸部がんの再建手術について教えてください 6 放射線療法について 放射線療法とは、どのような治療法ですか? 放射線療法を受けるにあたり、日常生活で注意することはありますか? 7 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 8 薬物療法の副作用とケア 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 9 再発した場合について 再発した場合は、どうしたらよいですか? 10 治療後の経過観察について 治療が終了したあとの検査について教えてください 11 確認ポイント 頭頸部がんの治療を受ける前に知っておきたいこと①について教えてください 頭頸部がんの治療を受ける前に知っておきたいこと②について教えてください 2頭頸部がんの病期 病期(ステージ)とはなんですか?どのように決められますか? 頭頸部がん 検査・診断 病期とは、病気の進行の程度を数値で示したもので、治療方針を立てるうえで重要な判断材料となります。 がんの病期は、がんの広がり(T)、リンパ節への転移の状態(N)、他の臓器への転移(M)の3項目をもとに、ⅠからⅣのローマ数字で表されます(TNM分類)。頭頸部がんの病期は、がんが発生した部位(原発巣)ごとに異なりますが、おおむね次のように分けられます。 口腔がん、中・下咽頭、喉頭がんの病期分類(おおまかな目安※)※上咽頭がん、HPV陽性中咽頭がんを除く 区分 病期(ステージ) TNM分類 早期 Ⅰ期、Ⅱ期 小さながんで、頸部リンパ節への転移がない(原発巣が極めて小さい場合はⅠ期) 進行 Ⅲ期 原発巣が大きいか、小さくても頸部リンパ節への転移が1つある(3cm以下) ⅣA期 原発巣が周囲の組織に広がっているか、6cm以下の頸部リンパ節転移が1つないしは多発している ⅣB期 原発巣が首の動脈や頭の骨にまで広がっているか、6cmを超えるリンパ節転移、または節外浸潤のあるリンパ節転移がある ⅣC期 がんが他の臓器に転移している(遠隔転移) TNM Classification of MALIGNANT TUMOURS Eighth Edition, p17-35. WILEY Blackwell, 2017をもとに作成 治療メモ 転移について 「転移」とは、がん細胞が、がんが発生した部位から血液やリンパ液の流れにのって移動し、別の場所で増えることをいいます。頭頸部がんでは、隣接する「頸部リンパ節」に転移することが多く、進行にしたがって、転移したリンパ節の数やサイズが大きくなることがあります。さらに、肺、肝臓、骨など、離れた臓器に転移することがあり、これを遠隔転移といいます。 頸部リンパ節転移の進み方(N分類※)※上咽頭がん、HPV陽性中咽頭がんを除く N0 N1 N2a N2b N2c N3a 節外浸潤のあるリンパ節転移はN3bとなる TNM Classification of MALIGNANT TUMOURS Eighth Edition, p17-35. WILEY Blackwell, 2017をもとに作成 監修: 国立がん研究センター東病院副院長 頭頸部外科林 隆一 先生 (2023年4月作成) どのような症状が現れますか? どんな検査が必要ですか? 頭頸部がん トップに戻る