頭痛には、がんに関係する頭痛とそうではないものがあります。がんに関係するものとして、がんの脳転移や脳腫瘍の増大により頭蓋内の圧力が高まって脳を圧迫し「頭痛」を生じることもありますが、放射線療法などのがんの治療に伴う脳のむくみ、感染症、高血圧も頭痛の原因となります。がんとは関係のないものでは、肩こりや目の疲労などによる筋収縮性頭痛、片頭痛、副鼻腔炎による頭痛などのほか、くも膜下出血や脳梗塞などの症状として頭痛が現れることがあります。時として頭痛は生命にかかわることもあるので、今までに経験したことがないほどの痛みや、頭痛と同時に吐き気やおう吐、けいれんを生じる、朝早くだけに起きる、頭を左右に振ると頭痛がひどくなる、などの兆候があるときは主治医に連絡し、必要に応じて救急車を呼びましょう。