腎細胞がん トップ 1 腎細胞がんについて 腎細胞がんとはどんな病気ですか? 腎細胞がんの患者数はどれくらいですか? 2 腎細胞がんの種類 腎細胞がんにはどんな種類がありますか? 3 腎細胞がんの病期 病期(ステージ)とはなんですか?どのように決められますか? 4 腎細胞がんの検査と診断 診断には、どんな検査が必要になりますか? 5 腎細胞がんの治療方針 治療方針は、何をもとに決められますか? 治療法には、どのようなものがありますか? 6 腎細胞がんの手術 腎細胞がんの手術について教えてください 手術後の日常生活で特に注意すべきことはありますか? 7 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 8 薬物療法の副作用と対策 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 9 再発した場合について 再発した場合は、どうしたらよいですか? 10 治療後の経過観察について 治療が終了したあとの検査について教えてください 11 確認ポイント 腎細胞がんの治療を受ける前に知っておきたいことについて教えてください 8薬物療法の副作用と対策 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 腎細胞がん 薬物療法 症状・副作用対策 副作用の種類や程度は、薬剤の種類や量によって異なります。各薬剤の主な副作用は、次のようなものがあります。 サイトカイン製剤の主な副作用 発熱、悪寒、関節痛、だるさなどのインフルエンザに似た症状、気分の落ち込み(抑うつ症状)などがあります。 対策 副作用が強い場合は、減量や休薬、投与法の変更が検討されます。 分子標的薬の主な副作用 腎細胞がんの治療で使用されるチロシンキナーゼ阻害薬の主な副作用高血圧、皮疹ひしん、手足症候群、下痢、声枯れ、口内炎などがあります。 腎細胞がんの治療で使用されるmTOR阻害薬の主な副作用皮疹、口内炎、高脂血症、食欲不振、高血糖などがあります。 対策 皮疹や手足症候群などは、塗り薬、保湿剤、手袋の着用など自己管理により予防や対処が可能なことが多いので、あらかじめ医療スタッフに相談しましょう。 免疫チェックポイント阻害薬の主な副作用 疲労感、発疹、かゆみ、白斑、下痢、悪心おしん、嘔吐などがあります。また免疫関連特有の副作用として、内分泌障害、肺障害、胃腸障害、神経・筋・関節障害、肝・胆・膵障害、皮膚障害などの副作用が生じることもあります。 対策 副作用がみられた場合は、状況に応じて休薬したり、ステロイド薬の投与が行われることがあります。 これら以外にも、別の副作用が現れる場合があります。治療中や治療後にいつもと違う症状を感じたら、医師や薬剤師、看護師にすぐ相談しましょう。 日本臨床腫瘍学会編:新臨床腫瘍学 改訂第 5 版 p302, 312-314, 321-326, 352-356. 南江堂 , 2018日本バイオセラピィ学会「よくわかるがん免疫療法ガイドブック-患者さんとご家族のために-」作成ワーキンググループ編:よくわかるがん免疫療法ガイドブックー患者さんとご家族のために, p28-31, 44-49, 金原出版, 2020 監修: 九州大学大学院 医学研究院泌尿器科学分野 教授江藤 正俊 先生 (2023年4月作成) 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 再発した場合は、どうしたらよいですか? 腎細胞がん トップに戻る