腎細胞がん トップ 1 腎細胞がんについて 腎細胞がんとはどんな病気ですか? 腎細胞がんの患者数はどれくらいですか? 2 腎細胞がんの種類 腎細胞がんにはどんな種類がありますか? 3 腎細胞がんの病期 病期(ステージ)とはなんですか?どのように決められますか? 4 腎細胞がんの検査と診断 診断には、どんな検査が必要になりますか? 5 腎細胞がんの治療方針 治療方針は、何をもとに決められますか? 治療法には、どのようなものがありますか? 6 腎細胞がんの手術 腎細胞がんの手術について教えてください 手術後の日常生活で特に注意すべきことはありますか? 7 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 8 薬物療法の副作用と対策 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 9 再発した場合について 再発した場合は、どうしたらよいですか? 10 治療後の経過観察について 治療が終了したあとの検査について教えてください 11 確認ポイント 腎細胞がんの治療を受ける前に知っておきたいことについて教えてください 4腎細胞がんの検査と診断 診断には、どんな検査が必要になりますか? 腎細胞がん 検査・診断 腎細胞がんは画像検査により診断されます。そのほか、腎臓の機能や全身状態の評価などのため、血液・尿検査を行います。 腎細胞がんには、血液中にがんの目印となるような特定の物質(腫瘍マーカー)がないため、その診断には「画像検査」が不可欠です。画像検査にはいくつか種類があり、それぞれ適した場面で使われます。腎細胞がんは、画像による病期診断で治療に移ることがほとんどですが、薬物療法の効果を予想するために「生検」で組織型を確認する場合もあります。 診断に必要な検査 日本臨床腫瘍学会編:新臨床腫瘍学 改訂第5版, p493-494. 南江堂, 2018 より作図 主な画像検査 検査の種類特徴 超音波検査(エコー検査)腎細胞がんの診断にあたり最初に行われる検査です。体に負担をかけず何度でも行えるので、スクリーニング検査に適しています。 CT検査X線を使って体の断面を撮影する検査です。体内の細かな情報を得ることができ、がんの広がりを確認するうえでも有用です。 MRI検査強い静磁場と電磁波で断層画像を撮影します。CT装置が使用できない場合に行われるほか、脳転移に対する検査としても行われます。 骨シンチグラフィ放射性薬剤を使って、体に負担なく骨の代謝の変化を画像化します。腎細胞がんは骨に転移することも多いため、骨転移の有無を調べる際に行われます。 CT検査(イメージ図)インフォームドコンセントのための図説シリーズ 腎がん 改訂版, p40-49. 医薬ジャーナル社, 2011腎癌のすべて 基礎から実地診療まで 改訂第2版, p83-103. メジカルビュー社, 2014 監修: 九州大学大学院 医学研究院泌尿器科学分野 教授江藤 正俊 先生 (2023年4月作成) 病期(ステージ)とはなんですか?どのように決められますか? 治療方針は、何をもとに決められますか? 腎細胞がん トップに戻る