9再発した場合について

再発した場合は、どうしたらよいですか?

限局した病変で手術可能な全身状態であれば、手術が検討されます。手術が難しい場合は、薬物療法が考慮されます。

腎細胞がんが再発した場合、限局した病変で見つかり手術可能な全身状態であれば、手術が検討されます。病変が多発していたり、手術が不可能な全身状態の患者さんに対しては、全身的な治療である薬物療法が考慮されます。
薬物療法では、再発前の治療で使われた薬剤とは異なる薬を使って治療を進めるのが基本です。
近年では、分子標的薬に加え、これまでとは異なる作用を持つ「がん免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)」が加わり、再発した腎細胞がんに対する治療の選択肢が広がっています。

再発した腎細胞がんの治療法

手術

(限局した病変で手術可能な全身状態の場合)

薬物療法

分子標的療法

がん免疫療法

  • 免疫チェックポイント阻害薬
  • サイトカイン製剤
腎癌のすべて 基礎から実地診療まで 改訂第2版, p276. メジカルビュー社, 2014
監修:
九州大学大学院 医学研究院
泌尿器科学分野 教授
江藤 正俊 先生

 

(2023年4月作成)