腎細胞がん トップ 1 腎細胞がんについて 腎細胞がんとはどんな病気ですか? 腎細胞がんの患者数はどれくらいですか? 2 腎細胞がんの種類 腎細胞がんにはどんな種類がありますか? 3 腎細胞がんの病期 病期(ステージ)とはなんですか?どのように決められますか? 4 腎細胞がんの検査と診断 診断には、どんな検査が必要になりますか? 5 腎細胞がんの治療方針 治療方針は、何をもとに決められますか? 治療法には、どのようなものがありますか? 6 腎細胞がんの手術 腎細胞がんの手術について教えてください 手術後の日常生活で特に注意すべきことはありますか? 7 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 8 薬物療法の副作用と対策 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 9 再発した場合について 再発した場合は、どうしたらよいですか? 10 治療後の経過観察について 治療が終了したあとの検査について教えてください 11 確認ポイント 腎細胞がんの治療を受ける前に知っておきたいことについて教えてください 2腎細胞がんの種類 腎細胞がんにはどんな種類がありますか? 腎細胞がん 基礎知識 腎細胞がんは、いくつかのタイプ(組織型)に分けられます。最も多いのが「淡明たんめい細胞型腎細胞がん」です。 腎細胞がんは、細胞の形や、その集まり方などによって、いくつかの組織型に分けられます。最も多くみられるのは「淡明細胞型腎細胞がん」で、腎細胞がんの約70~85%を占めます。これらの組織型は混在することもありますが、最も優勢な組織型をもって分類されます。 組織型の種類 特徴 淡明細胞型腎細胞がん 腎細胞がんの中で最も多い組織型です。ときにがんが腎静脈内に進展することがあります。 多房嚢胞性たぼうのうほうせい腎細胞がん 多数の小嚢胞しょうのうほうが集まって腫瘤しゅりゅうをつくっているがんです。予後は極めて良好です。 乳頭状にゅうとうじょう腎細胞がん がん細胞が、乳頭状の構造をとって並んでいるのが特徴で、約10~15%を占めています。タイプ1とタイプ2に分類され、タイプ1の方がタイプ2より予後が良好です。 嫌色素性けんしきそせい腎細胞がん 腎がんの約5%を占めていて、予後は比較的良好とされています。 紡錘ぼうすい細胞がん(肉腫様にくしゅようがん) 通常、他の腎細胞がんに合併します。頻度は非常に少なく、最も予後不良とされています。 集合管しゅうごうかんがん(ベリニ管がん) 頻度は1%未満と少ないものの、異型度※が高く予後不良とされています。 ※異型度:ある細胞の形が正常な細胞とどのくらい異なっているかを示す度合いのこと インフォームドコンセントのための図説シリーズ 腎がん 改訂版, p14-20, 医薬ジャーナル社, 2011腎癌のすべて 基礎から実地診療まで 改訂第2版, p9, 60-66, メジカルビュー社, 2014 監修: 九州大学大学院 医学研究院泌尿器科学分野 教授江藤 正俊 先生 (2023年4月作成) 腎細胞がんの患者数はどれくらいですか? 病期(ステージ)とはなんですか?どのように決められますか? 腎細胞がん トップに戻る