がんになると、様々な症状を抱えることになります。がんそのものによるものや治療に伴って起こる副作用などの症状だけでなく、精神的なストレスも加わることで患者さんは苦痛を感じ、日常生活にも大きな支障を来します。一方、対策を講じることで予防や症状の改善も可能で、それによって治療の継続や日常生活におけるQOL(生活の質)の向上も期待できます。様々な症状がなぜ起こるのかをしっかり理解し、少しでも早く対策を講じることがとても大切です。
「がんなんだから仕方ない」とあきらめないで、少しでも気になる症状があれば、まず医療者へ相談してみましょう!
- 【コラム】サポーティブ・ケア(支持医療)をご存知ですか?
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がん患者さんはがんと診断された時の精神的ストレス、がんによる症状、がん治療の副作用だけでなく、社会生活や家族との関係にいたるまで、多くの苦痛や悩みを抱えていらっしゃいます。そのため、患者さん一人一人を幅広くサポートすることが求められています。近年、がんと診断された時から、あらゆる側面で患者さんをサポートし、がんの克服を目指す「サポーティブ・ケア(支持医療)」が注目を集めています。早期から「サポーティブ・ケア」を取り入れることによって、がん治療やQOL(生活の質)へも良い影響が期待できます。「サポーティブ・ケア」にもっと関心を持っていただき、一人で悩まずに、まずは医療者や家族など、周りの方々に相談することが大切です。
- 監修:
- 京都府立医科大学 呼吸器内科
教授 髙山 浩一 先生
- :社会福祉法人 聖隷福祉事業団
聖隷三方原病院 緩和支持治療科
副院長 森田 達也 先生