胸膜の位置と構造
- 胸膜は、薄く弾力に富んだ袋状の組織で、肺を覆っています。
- 膜と膜の間(胸膜腔)には、ごく少量の液体(胸水)があり、呼吸する際の潤滑油の役割を果たしています。胸膜に炎症などが起こった場合は、胸膜腔に大量の胸水が溜まります。
「悪性胸膜中皮腫」のほかに、腹膜、心膜、精巣鞘膜から発生する中皮腫もあります。割合は胸膜から発生する「悪性胸膜中皮腫」が最も多く、約85%を占めています。
病気が見えるvol.4 呼吸器 第3版, p302-303, メディックメディア, 2018
Gemba K, et al, Cancer Sci, 103(3), p483-490, 2012
- 監修:
- 独立行政法人 国立病院機構 山口宇部医療センター
内科系診療部長 青江 啓介 先生