私たちの体は、免疫機能が正常に働いている状態では、T細胞などの免疫細胞が、がん細胞を「自分でないもの」と判断し攻撃します。しかし、がん細胞は、免疫機能から逃れようと免疫細胞にブレーキをかけ、攻撃から逃れていることがわかっています。
薬剤を用いて、がん細胞による免疫細胞へのブレーキを解除し、患者さん自身にもともとある免疫の力を使って、がん細胞への攻撃力を高める治療法を「がん免疫療法」といいます。
使われる薬剤
「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれる治療薬が使われます。種類は2種類あります。
2021年には、2種類の免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせた併用療法が初回の一次治療として使えるようになりました。
どちらの薬も点滴で投与されます。