悪性胸膜中皮腫の放射線療法は、手術後に残っているがん細胞を消失させることを目的とした補助療法として行われます。
対象は、「胸膜肺全摘術(EPP)」を受けた方のうち、術後の全身状態が良好な場合とされています。
高エネルギーのX 線を、がんが残っている可能性がある範囲に照射します。1回の照射にかかる時間は数分程度で、痛みはありません。
通常、放射線療法は、決められた治療計画にしたがって一定期間続けて治療を受けることが原則です。しかし、患者さんの術後の状態や副作用の程度によっては、照射量を減らしたり治療期間を短縮することもあります。
治療スケジュールなど詳しいことは、担当の放射線医によく確認されるとよいでしょう。