悪性胸膜中皮腫 トップ 1 悪性胸膜中皮腫について 悪性胸膜中皮腫とはどんな病気ですか? 治療ガイド 胸膜の位置と構造について教えてください 悪性胸膜中皮腫はどのような人に多いですか? 2 悪性胸膜中皮腫の種類 悪性胸膜中皮腫にはどんな種類がありますか? 3 悪性胸膜中皮腫の病期 病期(ステージ)とはなんですか? どのように決められますか? 4 悪性胸膜中皮腫の検査と診断 どんな検査が必要ですか? 5 悪性胸膜中皮腫の治療方針 治療方針は何をもとに決められますか? 6 手術について どのような手術がありますか? 7 放射線療法について 放射線療法は、どのような治療ですか? 8 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療ですか? 9 薬物療法の副作用とケア 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 10 緩和療法(ケア)について 緩和療法とは、どのような治療ですか? 4悪性胸膜中皮腫の検査と診断 どんな検査が必要ですか? 悪性胸膜中皮腫 検査・診断 問診と診察、画像検査に加え、生検による病理組織検査で診断を確定します。 まずは、職業歴や居住歴、家族歴などをよく伺って、アスベストの粉塵にさらされた可能性があるかを確認します。さらに、胸部X線やCTなどの画像検査で、がんを示す所見がないかを調べます。悪性胸膜中皮腫では、多くの場合、胸水が溜まっていることが診断のきっかけとなります。胸水がある場合は、胸水中に含まれる細胞の状態を調べて診断の参考とします。最終的には、疑わしい組織の一部を「生検」で採取し、病理組織検査で詳しく調べたうえで病期と診断を確定します。 確定診断に必要な検査 日本肺癌学会編:患者さんのための肺がんガイドブック2022年版, WEB版 より作成 インフォームドコンセントのための図説シリーズ 肺がん 改訂5版, p42, 医薬ジャーナル社, 2017 主な検査法 問診これまでの職業歴や居住歴、家族歴などからアスベスト曝露の可能性があるかを確認します。 画像検査(胸部X線・CT検査・PET検査など)胸部X線検査では、胸部の状態を調べて異常がないかを確認します。胸部造影CT検査やPET検査では、胸部の状態とがんの広がりの程度などを確認します。 胸水検査(胸水細胞検査)胸水中に剥がれた細胞を調べて、がん細胞の有無などを確認します。 生検(病理組織検査)胸膜にある疑わしい組織の一部を採取して、がん細胞の有無や組織型などを病理医が詳しく調べます。「胸腔鏡下検査」「開胸術」などの方法があり、局所麻酔または全身麻酔のもとで行われます。 日本肺癌学会編:患者さんのための肺がんガイドブック2022年版, WEB版 より作成国立がん研究センター 希少がんセンター「悪性胸膜中皮腫」 CT検査(イメージ図) 監修: 独立行政法人 国立病院機構 山口宇部医療センター内科系診療部長 青江 啓介 先生 (2023年6月作成) 病期(ステージ)とはなんですか?どのように決められますか? 治療方針は何をもとに決められますか? 悪性胸膜中皮腫 トップに戻る