2悪性胸膜中皮腫の種類
悪性胸膜中皮腫にはどんな種類がありますか?
多くは「びまん性」で、胸膜全体に広がっていく性質があります。組織型では「上皮型」「肉腫型」「二相型」に分けられます。
悪性胸膜中皮腫には、1ヵ所にかたまって大きくなる「限局性」と、胸膜全体に広がる「びまん性」のタイプがあります。多くは「びまん性」で、肺全体を包み込むように広がる性質があります。
がん細胞の組織型の種類としては、「上皮型」「肉腫型」「二相型」などがあります。これらのうち、頻度が高く病気の経過(予後)が良いのが「上皮型」で、全体の約60%を占めています。組織型によって、病気の進行スピードや予後が異なるため、がんの組織型も考慮したうえで今後の治療方針が立てられます。

組織型 (割合) |
特 徴 |
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上皮型 (約60%) |
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肉腫型 (約10%) |
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二相型 (約30%) |
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- 監修:
- 独立行政法人 国立病院機構 山口宇部医療センター
内科系診療部長 青江 啓介 先生