悪性胸膜中皮腫 トップ 1 胸膜中皮腫について 胸膜中皮腫とはどんな病気ですか? 治療ガイド 胸膜の位置と構造について教えてください 胸膜中皮腫はどのような人に多いですか? 2 胸膜中皮腫の種類 胸膜中皮腫にはどんな種類がありますか? 3 胸膜中皮腫の病期 病期(ステージ)とはなんですか? どのように決められますか? 4 胸膜中皮腫の検査と診断 どんな検査が必要ですか? 5 胸膜中皮腫の治療方針 治療方針は何をもとに決められますか? 6 手術について どのような手術がありますか? 7 放射線療法について 放射線療法は、どのような治療ですか? 8 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療ですか? 9 薬物療法の副作用とケア 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 10 緩和療法(ケア)について 緩和療法とは、どのような治療ですか? 2胸膜中皮腫の種類 胸膜中皮腫にはどんな種類がありますか? 悪性胸膜中皮腫 基礎知識 多くは「びまん性」で、胸膜全体に広がっていく性質があります。組織型では「上皮様」「肉腫様」「二相性」に分けられます。 胸膜中皮腫には、1ヵ所にかたまって大きくなる「限局性」と、胸膜全体に広がる「びまん性」のタイプがあります。多くは「びまん性」で、肺全体を包み込むように広がる性質があります。 がん細胞の組織型の種類としては、「上皮様」「肉腫様」「二相性」などがあります。これらのうち、頻度が高く病気の経過(予後)が良いのが「上皮様」で、全体の約60%を占めています。組織型によって、病気の進行スピードや予後が異なるため、がんの組織型も考慮したうえで今後の治療方針が立てられます。 組織型 (割合) 特 徴 上皮様 (約60%) ・病気の経過(予後)が、他の組織型に比べて良いタイプ ・頻度が一番高い 肉腫様 (約10%) ・病気の進行が早く、病気の経過(予後)が悪いタイプ ・胸水の貯留がほとんどみられない 二相性 (約30%) ・病気の経過(予後)は上皮様と肉腫様の中間のタイプ ・上皮様と肉腫様が混在している 日本臨床腫瘍学会編:新臨床腫瘍学改訂第7版, p387, 南江堂, 2024 監修: 医療法人 緑十字会 笠岡中央病院 副院長 青江 啓介 先生 (2025年8月作成) 胸膜中皮腫はどのような人に多いですか? 病期(ステージ)とはなんですか?どのように決められますか? 悪性胸膜中皮腫 トップに戻る