1ホジキンリンパ腫について

ホジキンリンパ腫とはどんな病気ですか?

悪性リンパ腫の一種で、白血球の仲間のリンパ球が〝がん化〟してリンパ節で増え、しこり(腫瘤しゅりゅう)をつくる病気です。

悪性リンパ腫は、大きく「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の2つのタイプに大別されます。ホジキンリンパ腫は、そのうちの1つで、ほとんどがリンパ節から発生します。
首筋のリンパ節にできた痛みのないしこりに気づいて受診することが多く、また、隣り合ったリンパ節へと連続して広がりやすい特徴があります。
理由不明の発熱、体重減少、寝汗などの全身症状がみられることもあります。こうした症状を「B症状」といいます。
なお、ホジキンリンパ腫は、うつったり遺伝したりする病気ではありません。

ホジキンリンパ腫の主な症状

ホジキンリンパ腫の主な症状の図。主な症状は痛みのないリンパの腫れと全身症状(B症状)に分類されます。全身症状には6ヶ月で10%以上の体重減少、38度以上の理由不明の発熱、大量の発汗があります。
日本血液学会, ほか編:造血器腫瘍取扱い規約 第1版, p110-111, 金原出版, 2010
日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版補訂版, p295, 金原出版, 2020
国立がん研究センター がん情報サービス「ホジキンリンパ腫・症状」
監修:
国立がん研究センター中央病院
血液腫瘍科 科長
伊豆津 宏二 先生

(2023年5月作成)