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8造血幹細胞移植について

造血幹細胞移植は、どのような治療ですか?
どんな場合に検討されますか?

初回の治療が無効な方や、治療後に再発した患者さんなどに検討される治療法です。

造血幹細胞移植とは、大量の抗がん剤による強力な化学療法による治療(前処置)を行った後、事前に採取した健康な造血幹細胞を点滴で投与して血液をつくる機能を回復させる方法です。
ただし、体への負担が非常に大きいため、高齢の患者さんや臓器障害のある方には適さないことがあります。

移植の種類と進め方

あらかじめ凍結保存しておいた患者さん自身の造血幹細胞を使う自家じか移植」と、他人(ドナー)の造血幹細胞を使う同種どうしゅ移植」があります。
ホジキンリンパ腫では多くの場合、「自家移植」が検討されます。

主な副作用と合併症

造血幹細胞移植は非常に強力な治療法のため、副作用や合併症が多く出現します。
自家移植でみられる副作用で一般的なものとしては、嘔吐、粘膜障害(口内炎や下痢など)、脱毛、感染症、出血、不妊などがあります。また、白血球の回復期に発熱、皮疹、呼吸困難などを認める「生着症候群せいちゃくしょうこうぐん」などの合併症が生じることもあります。重症な場合はステロイド薬などが使用されます。

造血幹細胞移植の大まかな流れ

造血幹細胞移植の大まかなフローの図。最初に前処置として、大量化学療法(体内のリンパ腫細胞を破壊するため、大量の抗がん剤による強力な治療)を行います。次に血液細胞のもととなる造血幹細胞を点滴で体内に入れます。それにより、正常な幹細胞が育ち血液をつくる機能が回復します。
監修:
国立がん研究センター中央病院
血液腫瘍科 科長
伊豆津 宏二 先生

ホジキンリンパ腫の治療で小野薬品の薬を使用された方へ