1ホジキンリンパ腫について

ホジキンリンパ腫の患者数はどれくらいですか?

日本での発症頻度は年間で2千人程度と比較的稀な疾患です。

欧米では、全悪性リンパ腫の10数パーセントをホジキンリンパ腫が占めていますが、日本での割合は全体の約7パーセント程度と低く、その大多数は「非ホジキンリンパ腫」で占められています1)
男女比では1.7対1と、男性にやや多い傾向がみられます1)
発症しやすい年代は、主に20歳代の若者と50~60歳代の中年層で、2つの年代にピークがあることが知られています2)

日本における悪性リンパ腫の発症割合1)
(2001-2006年)

日本における悪性リンパ腫の発症割合のグラフ。悪性リンパ腫のうち、約90%が非ホジキンリンパ腫、約7%がホジキンリンパ腫の割合です。
考える男性患者さんのイラスト
1)Aoki R et al. Pathology International. 58: 174-182. 2008
2)日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版補訂版, p295, 金原出版, 2020

ホジキンリンパ腫の「ホジキン」という病名は、1832年にこの病気の存在を最初に報告した英国人医師「トーマス・ホジキン」の名前に由来しています。

監修:
国立がん研究センター中央病院
血液腫瘍科 科長
伊豆津 宏二 先生

(2023年5月作成)