3ホジキンリンパ腫の病期

病期(ステージ)とはなんですか?
どのように決められますか?

病期とは、病気の進行の程度を示したもので、治療方針を立てるうえで重要な判断材料となります。

ホジキンリンパ腫では、病変の数と体内での広がり具合によって、Ⅰ期からⅣ期の4段階に分けられます。
このうち、病変が、横隔膜おうかくまくをはさんで片側だけにあるⅠ期~Ⅱ期を「限局期」、上下両方に広がっていたり、リンパ節以外の臓器にも病変があるⅢ期~Ⅳ期を「進行期」としています。
また、3つの全身症状(発熱・寝汗・体重減少)のうち、1つでも症状がある場合はB(症状あり)、ない場合はA(症状なし)と表記してより細かく分類されます。
ただし、限局期であっても、B症状や巨大な腫瘤を伴う場合は、進行期として扱う場合があります1)

説明する医師と患者さんのイラスト
1)日本血液学会, ほか編:造血器腫瘍取扱い規約 第1版, p119-120, 金原出版, 2010
監修:
国立がん研究センター中央病院
血液腫瘍科 科長
伊豆津 宏二 先生

(2023年5月作成)