3上皮系皮膚がんの病期

病期(ステージ)について教えてください

病期とは、病気の進行の程度を示したもので、治療方針を立てるうえで重要な判断材料となります。

がんの病期は、発生元での進み具合(T)、リンパ節への転移状況(N)、他の臓器への転移(M)の3 項目をもとに、大きくⅠ〜Ⅳ期に分類されます(TNM分類)。
上皮系皮膚がんではT は皮膚がんの大きさや深さ、N はリンパ節や周囲の皮膚への転移の程度、Mは他の臓器への転移の有無によって判定されます。
がんの病期は、進行度や治療の方針を決めるうえで、重要な検討材料になります。

有棘細胞がんの病期(ステージ)分類

0期 悪性化した細胞(がん細胞)が見られるが、表皮内にとどまっているもの。この時期を「表皮内がん」と呼び、がんの一歩手前の状態です。
Ⅰ期 腫瘍の大きさが2cm以下で、転移を伴わないもの。
Ⅱ期 腫瘍の大きさは2cmを超えているが4㎝以下で、転移を伴わないもの。
Ⅲ期 腫瘍の大きさが4㎝を超えるか、深い方におよんでいるもの。または、腫瘍の大きさにかかわらず、「領域リンパ節」と呼ばれる、首、わきの下、肘、太股のつけ根、膝の後ろのリンパ節に転移があるもの。
Ⅳ期 腫瘍が骨などにおよぶか、または領域リンパ節に大きな転移や多発転移を伴うか、または遠隔転移しているもの。
皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第3版 有棘細胞癌診療ガイドライン2020[日皮会誌. 130(12): 2501-2533, 2020.]より作成
監修:
新潟県立がんセンター新潟病院 副院長
竹之内 辰也 先生

(2024年2月作成)