3.悪性黒色腫の特徴

悪性黒色腫の早期発見のためには、表に示す5つの特徴(ABCDE基準)が役立つといわれています。病変の大きさ、形、色に変化がないか、潰瘍かいようや出血がないか、感覚に変化がないか、大きさ(最も長いところ)が6mmを超えていないかという点に注意が必要です。

早期発見のためのABCDE基準

悪性黒色腫の特徴である非対称性の病変の写真画像拡大

Asymmetry
(非対称性の病変)

形が左右非対称である
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Border irregularity
(不規則な外形)

端がギザギザしており、境界に鮮明な部分と不鮮明な部分がある
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Color variegation
(多彩な色調)

黒褐色が多いが、色調にむらがあり、 青、赤、白などの色調が混ざることもある
悪性黒色腫の特徴である大型の病変の写真画像拡大

Diameter enlargement
(大型の病変)

長径が6mmを超えるものは特に注意が必要

(

Evolving lesions(経過の変化)

大きさ、形、色、表面の状態、症状の変化がある

)

Abbasi NR et al: JAMA 292(22): 2771-2776, 2004より作成 写真:爲政 大幾 先生 提供
国立がん研究センター がん情報サービス「悪性黒色腫(皮膚)」
監修:
医療法人医誠会 医誠会国際総合病院 皮膚科 主任部長
爲政 大幾 先生

(2024年1月作成)