悪性黒色腫では、病期にもとづいて治療方針が立てられます。
他の臓器に転移がないⅠ〜Ⅲ期までの患者さんでは、手術が中心となります。また、手術後に転移や再発を防ぐために術後補助療法として分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬による薬物療法が行われる場合があります。
他の臓器に転移があるⅣ期の方や手術ができない患者さんについては、薬物療法が中心となります。ただし、Ⅳ期であっても、がんの転移巣を手術で取り除くことができる場合は、手術と薬物療法(術後補助療法)を組み合わせた治療が選択されることもあります。
薬物療法では「免疫チェックポイント阻害薬」の登場や新たに「分子標的薬」の種類が増えたことで、治療の選択肢がさらに広がりました。