また、病状が進行するとともに本人の意思や価値観をもっとも理解/確認できる立場にある家族が、本人に代わって意思決定をする場面も出てくるでしょう。ご家族があなたの真意を知らないまま、あなたの治療や療養について決定を下すことは、非常に大きな精神的負担となり、結果次第ではずっと後悔することになります。自分自身とご家族のために、できるだけ早く家族に再発と自分の考えを伝え、今後の治療方針などについて共有しておくとよいでしょう。また、家族に伝えることで、医療者も家族を支援しやすくなります。
とはいっても、各ご家庭の事情もあると思います。家族にどうしても伝えたくないことは何か(再発やそれ以外も)、その理由はなぜなのかを主治医や看護師、精神腫瘍医、心理士などと話し合いながら、家族への伝え方を考えていくとよいでしょう。