あなたと一緒に、がんと向き合う

11.治療法別の主な副作用

免疫チェックポイント阻害薬

免疫力の増強により、皮膚や消化管、内分泌器官の障害など、他の薬剤ではみられない免疫反応を介した症状が現れることがあります。

特に注意が必要な副作用として、間質性肺疾患の発症が報告されています。間質性肺疾患の特徴的な症状は、息切れ、息苦しい、発熱、たんのない乾いた咳、疲労などです。
また、大腸炎や下垂体炎、1型糖尿病などの発症も報告されています。

免疫チェックポイント阻害薬の副作用は、治療開始後数ヵ月が多いものの、それより遅く現れたり、治療が終わってから現れることがありますので、治療が終わった後も気になる症状があれば、医師に相談しましょう。

分子標的薬

併用療法の主な副作用には、発熱、疲労、吐き気などがあります。特に注意が必要な副作用としては、新たな皮膚がん、二次発がん、目の異常、心機能や肝機能の障害などが報告されています。

単独療法の主な副作用には、吐き気、下痢、疲労などがあります。特に注意が必要な副作用としては、新たな皮膚がん、二次発がん、目の異常、心機能や肝機能の障害などが報告されています。

抗がん剤

吐き気、嘔吐、食欲の低下、血管痛、だるさ、発熱、脱毛、白血球減少、血小板減少、貧血、肝障害、腎障害などです。

抗がん剤の休薬や減量、症状を改善する薬や生活の工夫で乗り切れる副作用も多いです。

インターフェロン

主な副作用

疲労、倦怠感、発熱、筋肉痛、吐き気などのインフルエンザに似た症状のほか、肝機能障害、気分の落ち込み(うつ症状)などを生じることがあります。

放射線療法

主な副作用

放射線療法により、以下のような副作用が現れますが、多くの副作用は、治療終了後、治療前の状態に戻ります。

  • 放射線を当てた部位の赤み、乾燥、かゆみ、びらん
  • だるさ、食欲の低下、吐き気などを感じる
  • 頭部に照射した場合は、脳の浮腫(むくみ)による頭痛や吐き気、嘔吐等の症状や脱毛など

治療法ごとに発現する副作用は異なりますので、服用する薬剤の副作用の詳細については医師や薬剤師、看護師に確認しましょう。

国立がん研究センターがん情報サービス「悪性黒色腫(皮膚)」
日本皮膚科学会/日本皮膚悪性腫瘍学会編:皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン 第3版 メラノーマ診療ガイドライン2019
監修:
地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター 腫瘍皮膚科 主任部長
爲政 大幾 先生