AYA世代とは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の頭文字をとったもので、主に、思春期(15歳~)から30歳代を指します。特に20歳代から30歳代は親から独立し、結婚・妊娠・出産の過程を経て自分の家庭を築いていく方が多い世代です。また、がん治療は、妊娠に関わる臓器のがんの場合だけでなく、治療内容によっては生殖機能に影響する場合もあります。AYA世代にがんに罹患したご夫婦にとって、妊孕性(妊娠するための力)を温存するのかということも治療を選択するうえで、重要な事項となってきます。今回は、子宮頸がんと診断され、治療決定や家族計画について話し合いを重ねたご夫婦にお話を伺いました。