がんが昭和56(1981)年に日本人の死因の第1位となって以降もがんによる死亡者数は増え続け、令和3(2021)年には年間約38万人が亡くなり、2人に1人は生涯のうち1度はがんに罹患し、3人に1人はがんで亡くなる時代となっています1)。人口に対するがん患者さん・がんサバイバーの割合は妊産婦よりもずっと多いというのが現状です。
がんで亡くなる人は、右肩上がりに増えていますね。今や2人に1人が、がんになる時代です。ところが、「体は元気だし、自分はがんになるはずがない!」と思っていませんか。実は私もそうでした。でも、がんになりました。がんは誰にでも起こり得る、身近な病気なのです。
「がん=死」というイメージを持つ人は、まだまだ多いように感じます。ですが、がんの5年相対生存率は、年々伸びてきています。中には完治が期待できるがんもありますし、治らなくても治療しながらがんと共に生きることが可能になってきています。