1大腸がんについて

大腸がんは、どのように発生しますか?

大腸がんの多くは、「腺腫せんしゅ」と呼ばれる良性の腫瘍(ポリープ)ががん化することで発生します。

大腸のくだの内側は、粘膜で覆われています。この粘膜の一部がイボのように盛り上がってできたものを「大腸ポリープ」といいます。
大腸ポリープのほとんどは、「腺腫」とよばれる良性の腫瘍ですが、大きくなるに従って性質が変わり、がん化するものがあります。大腸がんの多くは、こうした腺腫ががん化することで発生すると考えられています。
一方、正常な粘膜から、直接がんが生じるものもあります。これを「デノボがん」といいます。デノボがんは、表面が平たかったりへこんだ形をしているものが多く、早い時期から周囲の組織に浸潤しやすいことが知られています。

大腸がんの発生経路

腺腫から発生したもの
腺腫から発生したもの
粘膜から直接発生したもの(デノボがん)
大腸がんの発生経路
日本消化器病学会編, 大腸ポリープ診療ガイドライン2014, p30-31, 36-37, 南江堂, 2014
消化器疾患ビジュアルブック, p114, 学研メディカル秀潤社, 2009

(2023年4月作成)