再発後も、切除が可能であれば手術が検討されます。
切除が難しい場合は、薬物療法を中心に治療を進めます。
大腸がんは、肝臓や肺に再発することが多く、腹膜やリンパ節などに発生することもあります。肝転移や肺転移などの局所再発の場合、手術によって病巣を取り除くことが可能であれば、手術が第1選択の治療法となります。手術で切除することが難しい場合は、薬物療法による治療が中心となります。近年では、これまでとは異なる作用を持つ薬が加わり、再発した大腸がんに対する治療の選択肢が広がりました。薬物療法を行ってがんが小さくなれば、手術が可能になる場合もあります。また、再発部位や症状によっては、放射線療法や小さな範囲の手術が行われることもあります。
再発した大腸がんの治療法
大腸癌治療ガイドライン 医師用 2022年版, p21-22, 金原出版, 2022
もっと知ってほしい大腸がんのこと2022年版, p15-16, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2022
大腸癌研究会編, 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版, p47,64-69, 金原出版, 2022