11治療後の経過観察について

治療が終了したあとの検査について教えてください

体調管理や再発の有無を確認するため、治療が終了したあとも、定期的な診察を受けましょう。

大腸がんの再発は、ほとんどが治療後5年までに起こります。このため、治療を終了してから5年間は定期的に通院し、診察や検査を受けることが大切です。大腸がんでは、再発しても早期に見つけて再び手術することで、治癒を目指すことが可能な場合もあります。
定期検査では、血液検査による腫瘍マーカーのチェックや直腸診、CT(腹部・胸部)、大腸内視鏡検査などが行われます。
実際の通院間隔や検査内容は、患者さんの状態によって異なりますので、医師に確認しておくとよいでしょう。
いつもと違う症状や体調の変化を感じた場合は、早めに医師や医療スタッフに連絡して相談してください。

通院する患者さん
もっと知ってほしい大腸がんのこと2022年版, p26, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2022
大腸癌研究会編, 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版, p51-52, 金原出版, 2022

身体障害者の手続きについて

永久的な人工肛門(ストーマ)をつくった方は、身体障害の認定が受けられます。認定されると身体障害者手帳が交付され、ストーマ装具の給付や公共交通機関の割引、携帯電話料金の割引、税金の減免などの諸助成を受けることができます。お住まいの市区町村の障害福祉係の窓口で、手続きの方法や申請できる条件、サービスの詳しい内容などをご確認ください。

国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん手術後のストーマケア」

(2023年4月作成)