大腸がん トップ 1 大腸がんについて 大腸がんとはどんな病気ですか? 大腸の構造と働きについて教えてください 大腸がんはどんな人に多いですか? 大腸がんは、どのように発生しますか? 2 大腸がんの病期 病期(ステージ)とはなんですか? どのように決められますか? 3 大腸がんの検査と診断 診断にはどんな検査が必要ですか? 4 大腸がんの治療方針 治療方針は、何をもとに決められますか? 治療法には、どのようなものがありますか? 5 内視鏡治療について 大腸がんの内視鏡治療とは、どのような治療ですか? 6 手術による外科切除について 大腸がんの手術について教えてください 手術方法には、どのようなものがありますか? 手術による合併症や後遺症はありますか? 7 放射線療法について 放射線療法とは、どのような治療法ですか? 8 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 9 薬物療法の副作用とケア 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 10 再発した場合について 再発した場合は、どうしたらよいですか? 11 治療後の経過観察について 治療が終了したあとの検査について教えてください 12 確認ポイント 大腸がんの治療を受ける前に知っておきたいことについて教えてください 7放射線療法について 放射線療法とは、どのような治療法ですか? 大腸がん 放射線療法 術後補助療法 副作用・注意点 高エネルギーのX線などを使ってがん細胞を死滅させたり、増殖を抑える治療法です。薬物療法と併用されることもあります。 大腸がんに対する放射線療法は、手術後の局所再発を防いだり、がんを小さくして肛門を温存することを目的に行われます(補助放射線療法)。照射を行う時期は、手術前、手術中、手術後の3種類あります。また、転移がある場合は、転移巣への局所治療として使われることもあります。最近では、一部の専門施設で、最新医療として陽子線や重粒子線を用いた治療も行われています。2022年4月より、「手術で切除するのが難しい再発した大腸がん」に対して、陽子線や重粒子線を用いた放射線治療が保険適用となりました。 治療スケジュール 治療は、治療の目的やがんの種類ごとに立てられた治療計画をもとに進められます。多くの場合、毎日少量ずつに分けて放射線を照射します。1回の照射にかかる時間は数分で、痛みはありません。 放射線療法の副作用 主な副作用は、治療中に起こる早期合併症と、治療後、しばらく経ってから起こる晩期合併症があります。症状は照射する部位によっても異なります。 早期合併症 皮膚炎(赤くなる、ひりひりする、色素沈着など) 全身の疲労感、だるさ、食欲不振、白血球減少など 晩期合併症(腹部や骨盤に照射したとき) 直腸炎による出血、頻便、膀胱炎など 国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)」「放射線治療の実際」大腸癌研究会編, 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版, p51, 金原出版, 2022大腸がんと言われたら, p128, 保健同人社, 2008もっと知ってほしい大腸がんのこと 2022年版, p9, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2022 (2023年4月作成) 手術による合併症や後遺症はありますか? 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 大腸がん トップに戻る