大腸がん トップ 1 大腸がんについて 大腸がんとはどんな病気ですか? 大腸の構造と働きについて教えてください 大腸がんはどんな人に多いですか? 大腸がんは、どのように発生しますか? 2 大腸がんの病期 病期(ステージ)とはなんですか? どのように決められますか? 3 大腸がんの検査と診断 診断にはどんな検査が必要ですか? 4 大腸がんの治療方針 治療方針は、何をもとに決められますか? 治療法には、どのようなものがありますか? 5 内視鏡治療について 大腸がんの内視鏡治療とは、どのような治療ですか? 6 手術による外科切除について 大腸がんの手術について教えてください 手術方法には、どのようなものがありますか? 手術による合併症や後遺症はありますか? 7 放射線療法について 放射線療法とは、どのような治療法ですか? 8 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 9 薬物療法の副作用とケア 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 10 再発した場合について 再発した場合は、どうしたらよいですか? 11 治療後の経過観察について 治療が終了したあとの検査について教えてください 12 確認ポイント 大腸がんの治療を受ける前に知っておきたいことについて教えてください 6手術による外科切除について 手術による合併症や後遺症はありますか? 大腸がん 手術 大腸がんの手術では、次のような合併症や後遺症が起こる場合があります。気になる症状があったら主治医に相談してみましょう。 主な合併症 縫合不全ほうごうふぜん 縫い合わせた腸がうまくつながらず、腸管のつなぎ目から便が漏れ出ることをいいます。炎症が軽度であれば食事制限や点滴治療で改善することがありますが、発熱や腹痛など腹膜炎の症状がある場合は、再手術が必要なことがあります。 腸閉塞ちょうへいそく(イレウス) 手術の影響で腸がうまく働かず、便の通りが悪くなった状態のことをいいます。食事を控えたり、腸の動きをよくする薬を飲むなどの対応を行ったり、鼻からチューブを使って胃液や腸液を排出させることで多くの場合改善します。 創感染そうかんせん 手術したお腹の表面の創が化膿し、腫れや痛み、発熱などが起こります。縫い合わせた皮膚を開き、たまった膿を出すことで、徐々に治ります。 主な後遺症 排尿障害 直腸の周りには、泌尿器や生殖器の機能をつかさどる自律神経が集まっています。この自律神経がダメージを受けると、尿意が鈍くなったり、排尿しても膀胱に残っている尿量(残尿)が多くなることがあります。 排便障害 直腸がんの手術で直腸が切除されると、便をためておく部分が小さくなり、便の回数が増えたり、排便を我慢できなくなったりします。また、肛門括約筋をコントロールする自律神経が傷つくと、排便を我慢できなくなったり、便意がよくわからなくなることもあります。 性機能障害 生殖器の機能をつかさどる自律神経がダメージを受けると、性機能も障害されます。特に男性で起こりやすく、射精障害や勃起障害が多くみられます。 大腸癌研究会編, 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版, p33-35, 金原出版, 2022大腸がんと言われたら, p101-106, 保健同人社, 2008もっと知ってほしい大腸がんのこと 2022年版, p12-14, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2022国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)」 人工肛門(ストーマ)とは、腸の一部をお腹の壁を通してからだの外に出し、肛門に代わる便の出口としたものです。人工肛門には、「永久人工肛門」のほか、一時的に人工肛門をつくる場合があり、切除部位や病状などにあわせて選択されます。使い方やケアの方法などは、手術後に看護師とともに練習します。人工肛門になっても、日常生活の制限はほとんどなく、手術前の生活とほぼ同様の生活が可能です。 国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)」もっと知ってほしい大腸がんのこと 2022年版, p14, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2022 (2023年4月作成) 手術方法には、どのようなものがありますか? 放射線療法とは、どのような治療法ですか? 大腸がん トップに戻る