「開腹手術」と「腹腔鏡下手術」があります。
大腸がんの手術方法は、腹部を開いて手術を行う「開腹手術」と、お腹に数ヵ所小さな穴をあけ、専用のカメラと手術器具を入れて手術を行う「腹腔鏡下手術」に分けられます。手術方法は異なりますが、お腹の中で行われることはどちらも同じです。
腹腔鏡下手術では、お腹の傷が小さいことや、痛みが少なく術後の回復が早いといった利点があります。ただし、手術時間が長くなることや、開腹手術とは異なる技術が必要となるため、医師とよく相談することが大切です。また、がんができた位置や大きさ、以前に受けた手術、患者さんの体格(肥満)などによっては、腹腔鏡下手術が行えない場合もあります。
大腸癌研究会編, 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2022年版, p31-32, 金原出版, 2022
もっと知ってほしい大腸がんのこと 2022年版, p12-14, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2022
ロボット支援下手術について
最近では、内視鏡と関節のついたロボットアームを挿入して腹腔鏡下手術を行う「ロボット支援下手術」も一部の施設で行われています。
ロボット支援下手術は、2018年4月に直腸がん、2022年4月には結腸がんに対して保険適用となりました。
手術の方法
- 開腹手術
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- 腹腔鏡下手術
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大腸癌研究会編, 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版, p32, 金原出版, 2022 より作図