大腸がん トップ 1 大腸がんについて 大腸がんとはどんな病気ですか? 大腸の構造と働きについて教えてください 大腸がんはどんな人に多いですか? 大腸がんは、どのように発生しますか? 2 大腸がんの病期 病期(ステージ)とはなんですか? どのように決められますか? 3 大腸がんの検査と診断 診断にはどんな検査が必要ですか? 4 大腸がんの治療方針 治療方針は、何をもとに決められますか? 治療法には、どのようなものがありますか? 5 内視鏡治療について 大腸がんの内視鏡治療とは、どのような治療ですか? 6 手術による外科切除について 大腸がんの手術について教えてください 手術方法には、どのようなものがありますか? 手術による合併症や後遺症はありますか? 7 放射線療法について 放射線療法とは、どのような治療法ですか? 8 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 9 薬物療法の副作用とケア 薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか? 10 再発した場合について 再発した場合は、どうしたらよいですか? 11 治療後の経過観察について 治療が終了したあとの検査について教えてください 12 確認ポイント 大腸がんの治療を受ける前に知っておきたいことについて教えてください 5内視鏡治療について 大腸がんの内視鏡治療とは、どのような治療ですか? 大腸がん 内視鏡治療 肛門から入れた内視鏡(大腸内視鏡)を使ってがんを切除する治療法です。がんが粘膜内にとどまっている早期の大腸がんに対して用いられます。 内視鏡の先端に開いている穴から専用の器具を出し、モニターに映し出された画像を見ながらがんを切除します。大腸の粘膜には痛みを感じる神経がないため、内視鏡治療でがんを切除しても痛みを感じることはありません。一般的に内視鏡治療に適しているのは、大腸がんのうち次の2つの条件を満たしているものとなります。 ① 大腸がんが粘膜内、または粘膜下層の浅い部分にとどまっていると予想されるもの ② 無理なく1回で切除できる大きさのもの 内視鏡治療の方法 内視鏡治療には「ポリペクトミー」「内視鏡的粘膜切除術ねんまくせつじょじゅつ(EMR)」「内視鏡的粘膜下層剥離術ねんまくかそうはくりじゅつ(ESD)」の3つの方法があり、がんの形や大きさに応じて使い分けられます。多くの場合、日帰り、または短期間の入院で行われます。ただし、病理検査の結果によっては、後日、手術による追加の切除が必要となる場合もあります。 国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)」大腸癌研究会編, 患者さんのための大腸癌診療ガイドライン 2022年版, p21-24, 金原出版, 2022もっと知ってほしい大腸がんのこと 2022年版, p10-11, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2022 内視鏡治療の方法 ポリペクトミー きのこ型の茎を持った腫瘍に対して用いる方法です。腫瘍の茎に「スネア」という金属性の輪をかけ、高周波電流を流して茎を焼き切ります。 内視鏡的粘膜切除術(EMR) 茎を持たない平たい腫瘍に対して用いる方法です。生理食塩水を注射し、腫瘍を持ち上げてから、スネアを使って腫瘍を切り取ります。 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 一括切除が難しい大きな早期がんに対して用いる方法です。特殊な液を注射し、腫瘍を持ち上げてから、電気メスを使って腫瘍を剥離して切り取ります。 大腸ESDは、厚生労働省より示されている基準を満たす施設のうち、所定の届け出を行った施設でのみ実施されています 大腸癌研究会編, 患者さんのための大腸癌診療ガイドライン 2022年版, p21-24, 金原出版, 2022もっと知ってほしい大腸がんのこと 2022年版, p10-11, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2022 より作成 内視鏡治療の合併症 頻度は少ないものの、出血したり、腸管に穴があく(腸管穿孔ちょうかんせんこう)などの合併症が起こることがあります。こうした合併症が起こった場合は、入院期間が長くなることがあります。 国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)」もっと知ってほしい大腸がんのこと 2022年版, p10-11, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2022 (2023年4月作成) 治療法には、どのようなものがありますか? 大腸がんの手術について教えてください 大腸がん トップに戻る