2尿路上皮がんの種類

尿路上皮がんには、どんな種類がありますか?

尿路上皮がんでは、がんの広がりの程度や特徴などから、次の3つの種類に分けられます。

筋層非浸潤性がんきんそうひしんじゅんせい

筋層非浸潤性がん

がんが表面の上皮下結合組織までにとどまり、筋層には広がっていない状態のがんです。表面が乳頭状に盛り上がっているのが特徴です。

病期:0期・Ⅰ期

上皮内がん(CIS)について

がんが盛り上がらずに粘膜の壁に沿って横へ広がるタイプのがんをいいます。 筋層非浸潤性がんの一種ですが、悪性度の高いがん細胞が広がっている状態で あり、再発リスクが高いことが知られています。Tisともいいます(こちらご参照ください)。

筋層浸潤性きんそうしんじゅんせいがん

筋層浸潤性がん

がんが筋層まで広がっている(浸潤している)状態です。膀胱や腎盂・尿管の壁の外側にも広がりやすい特徴があります。

病期:Ⅱ期・Ⅲ期

●転移性がん

転移性がん

がんがリンパ節や離れた臓器に転移している状態です。

病期:Ⅳ期

国立がん研究センター がん情報サービス「膀胱がん/腎盂・尿管がん」
もっと知ってほしい膀胱がんのこと, p4, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2015

監修:
東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学 教授
藤井 靖久 先生