あなたと一緒に、がんと向き合う

8腎盂・尿管がんの治療法

腎盂・尿管がんの外科治療について教えてください

腎盂・尿管がんの手術では、深達度にかかわらず「腎尿管全摘除術・膀胱部分切除術」が選択されます。

「腎尿管全摘除術・膀胱部分切除術」とは、がんがある側の腎臓と尿管、膀胱の一部を切除するもので、腎盂・尿管がんに対する標準的な術式として用いられています。
筋層への浸潤やリンパ節への転移が疑われる場合は、周囲のリンパ節を切除する「リンパ節郭清」が施行されることもあります。

お医者さんのイラスト

外科手術の主な合併症

癒着ゆちゃくによる腸閉塞ちょうへいそくや感染症による発熱などがあります。

国立がん研究センター がん情報サービス「腎盂・尿管がん」
日本泌尿器科学会編:腎盂・尿管癌診療ガイドライン2014年版, p30-38, 42-44, メディカルレビュー社, 2019

腎尿管全摘除術・膀胱部分切除術による切除範囲

腎尿管全摘除術・膀胱部分切除術による切除範囲

※切除範囲は患者さんの状態によって異なります。

手術方法

  • ●手術方法は、おなかを開いて切除する方法(開腹手術)と、おなかに小さなあなを数ヵ所開けてカメラや器具を挿入して切除する方法(腹腔鏡下手術)があります。
  • ●手法は異なりますが、切除する範囲は同じです。
開腹手術

腹部を開いて、目で確認しながらがんがある臓器やリンパ節を切除します。

腹腔鏡下手術

腹部に入れたカメラの映像を見ながら、鉗子を用いてがんがある臓器やリンパ節を切除します。

国立がん研究センター がん情報サービス「腎盂・尿管がん」
小島祥敬 監修:泌尿器がん 術前術後管理のすべて, p69-70, MCメディカ出版, 2021

監修:
東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学 教授
藤井 靖久 先生