5膀胱がんの治療法

治療方針は、何をもとに決められますか?

がんに対する治療効果と、治療後の生活への影響なども十分考慮したうえで、個々の患者さんに適した治療法が決定されます。

尿路上皮がんの治療法は、がんの病期のほか、がんの組織型や悪性度、患者さんの全身状態をもとに選択されます。
筋層浸潤性膀胱がんの手術では、膀胱をすべて摘出する手術(膀胱全摘除術)が基本であり、治療後の日常生活に大きな影響を及ぼします。治療法の選択にあたっては、治療の効果や再発リスク、生活環境、年齢などを考慮し、患者さんの希望などを十分考慮したうえで治療方針が立てられます。

治療方針

国立がん研究センター がん情報サービス「膀胱がん/腎盂・尿管がん」
日本泌尿器科学会編:膀胱癌診療ガイドライン2019年版[増補版], p5, 医学図書出版, 2023
日本泌尿器科学会編:腎盂・尿管癌診療ガイドライン2023年版, p47, 医学図書出版, 2023

監修: 東京医科歯科大学病院 病院長
東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学
教授 藤井 靖久 先生

(2024年7月作成)