尿路上皮がん トップ 1 尿路上皮がんについて 尿路上皮がんとは、どんな病気ですか? 尿路上皮がんには、どんな特徴がありますか? 2 尿路上皮がんの種類 尿路上皮がんには、どんな種類がありますか? 3 尿路上皮がんの病期 病期(ステージ)とは何ですか?どのように決められますか? 4 膀胱がんの検査と診断 膀胱がんの診断には、どんな検査が必要ですか? 5 膀胱がんの治療法 治療方針は、何をもとに決められますか? 膀胱がんの治療法には、どのようなものがありますか? 6 膀胱がんの外科治療 膀胱がんの外科治療について教えてください 7 腎盂・尿管がんの検査と診断 腎盂・尿管がんの診断には、どんな検査が必要ですか? 8 腎盂・尿管がんの治療法 腎盂・尿管がんの治療法には、どのようなものがありますか? 腎盂・尿管がんの外科治療について教えてください 9 薬物療法について 薬物療法とは、どのような治療法ですか? 10 薬物療法の副作用 薬物療法による副作用には、どのようなものがありますか? 11 放射線療法について 放射線療法とは、どのような治療法ですか? 12 再発した場合について 再発した場合は、どうしたらよいですか? 13 治療後の経過観察 治療が終了したあとの検査について教えてください 14 日常生活の注意点とアドバイス 日常生活を送るうえで注意することはありますか? 15 確認ポイント 尿路上皮がんの治療を受ける前に知っておきたいことについて教えてください 5膀胱がんの治療法 膀胱がんの治療法には、どのようなものがありますか? 尿路上皮がん 治療 内視鏡手術(TURBT)、外科手術、薬物療法、放射線療法などがあります。多くの場合、いくつかの治療法を組み合わせて治療を進めます。 膀胱がんでは、まず内視鏡検査を兼ねた「経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)」が行われます。ここで「筋層非浸潤性がん」と診断された患者さんでは、リスク分類(こちらをご参照ください)に基づき、再度のTURBTや、膀胱内に細胞障害性抗がん剤やBCGを直接注入する局所治療が検討されます。がんが筋層に及んでいる「筋層浸潤性がん」の患者さんでは、手術で膀胱をすべて摘出するのが基本です(こちらをご参照ください)。必要に応じて手術の前後に薬物治療が追加されることもあります(補助的薬物療法)。がんが離れたリンパ節や臓器に転移している「転移性がん」の患者さんでは、全身療法である治療的薬物療法が中心となります(こちらをご参照ください)。 病期ごとのおおまかな治療法を次ページ(こちらをご参照ください)に示しました。患者さんによって異なることがありますので、詳しくは主治医に確認してください。 国立がん研究センター がん情報サービス「膀胱がん」 日本泌尿器科学会編:膀胱癌診療ガイドライン2019年版[増補版], p5, p28-37, 医学図書出版, 2023 日本臨床腫瘍学会編:新臨床腫瘍学 改訂第6版, p470-474, 南江堂, 2021 治療の概略(膀胱がん) 治療メモ ●筋層非浸潤性膀胱がんの「リスク分類と悪性度」 筋層非浸潤性の膀胱がんでは、がんの数や大きさや広がり、異型度(がん細胞の顔つきの違い)、上皮内がん(CIS)を併発しているかなどの要素をもとに、「低リスク」「中リスク」「高リスク」に分類されます。リスクが高いほど悪性度が高く、膀胱内に再発しやすく、筋層浸潤性膀胱がんに進行しやすいとされています。リスク分類は、今後の治療法を選択するうえで重要な指標となります。 国立がん研究センター がん情報サービス「膀胱がん」 日本臨床腫瘍学会編:新臨床腫瘍学 改訂第6版, p470-474, 南江堂, 2021 Bajorin DF, et al. N Engl J Med. 2021; 384(22): 2102-2114 Powles T, et al. N Engl J Med. 2021; 384(12): 1125-1135 監修: 東京医科歯科大学病院 病院長東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学教授 藤井 靖久 先生 (2024年7月作成) 治療方針は、何をもとに決められますか? 膀胱がんの外科治療について教えてください 尿路上皮がん トップに戻る