8腎盂・尿管がんの治療法

腎盂・尿管がんの治療法には、どのようなものがありますか?

外科手術と薬物療法、放射線療法があります。病期や患者さんの状態に応じて、単独または併用治療が選択されます。 

転移のない患者さんでは、多くの場合、がんがある側の腎臓や尿管のすべてと膀胱の一部を切除する方法が行われます(こちらをご参照ください)。「筋層浸潤性がん」の患者さんでは、必要に応じて手術の前後に薬物治療が追加されることもあります(補助的薬物療法)。「転移性がん」の患者さんでは、薬物療法を中心に治療を進めます。
病期ごとのおおまかな治療法を下図に示しました。患者さんによって異なることがありますので、詳しくは主治医に確認してください。

治療の概略(腎盂・尿管がん)

治療の概略(腎盂・尿管がん)

国立がん研究センター がん情報サービス「腎盂・尿管がん」
日本臨床腫瘍学会編:新臨床腫瘍学 改訂第6版, p476-477, 南江堂, 2021
Bajorin DF, et al. N Engl J Med. 2021; 384(22): 2102-2114
Powles T, et al. N Engl J Med. 2021; 384(12): 1125-1135

監修: >東京医科歯科大学病院 病院長
東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学
教授 藤井 靖久 先生

(2024年7月作成)